ネットワーキング&テレコム
テクノロジのコンバージェンスは、サービス プロバイダにとっては利益を生み出す新しいビジネスチャンスを、消費者にとっては新しい機能を意味します。一方、驚異的な市場の変化にすでに直面しているネットワーク機器メーカーにとっては、テクノロジがより複雑になっているこ 12392;を意味します。固定通信とモバイル通信のコンバージェンス、IP マルチメディア サブシステム、4G などは、こういった市場のほんの一例に過ぎません。
QNX が選ばれる理由
QNX が提供する包括的な製品ラインは、ワイヤレス インフラストラクチャの光ネットワークから世界最大容量のルーターまで、あらゆるネットワーキング システムにおいて最も複雑な開発要求にも対応します。
オープン ソース ソリューションを提供する企業とは異なり、ハイブリッド ソフトウエア モデルとコードをオープンに開発する透過開発プロセスを提供します。この独自のアプローチと、マルチコア プロセシングおよび Linux API に対する実績ある成熟したサポートにより、QNX ソフトウエア シス テムズは、ネットワーク市場の他のすべての組み込みソフトウエア ベンダーとは一線を画しています。また、業界で最も広範なツール スイートも提供しています。Eclipse ベースの受賞歴のあるこのツール スイートは、迅速な開発に最適です。
- テクノロジ — 最も信頼性が高くスケーラブルなランタイム環境
- エコシステム — シリコン、プロトコル、ツール、ミドルウエア
- サービス — アーキテクチャと設計のレビューから、製品開発を経て、フィールド トライアルまで
お客様にとっての利点
- QNX ハイ アベイラビリティ フレームワークを使用して最大限のアベイラビリティをもつキャリアクラス システムを構築
- マルチコア プロセッサの性能を十分に引き出すことにより、最大パフォーマンスを達成
- QNX ソフトウエア開発者のコミュニティ ポータル Foundry27 でカーネルを含めソースに完全アクセス可能。ベンダー依存のリスクを低減
- 迅速な並行開発用の高度なツールを使用し、市場投入への時間を短縮
- 規格ベースのテクノロジとモジュール型アーキテクチャにより、開発者のスキルを活用し、かつ、複数の製品でソフトウエア(オープン ソース アプリケーションを含む)を再利用
ネットワーク機器の開発は、組み込み市場で唯一最も複雑なタスクです。ネットワーキング設計は、パフォーマンス、信頼性、スケーラビリティの絶対的な限界に挑戦するものです。QNXソフトウエア システムズは、最も信頼性が高くスケーラブルな RTOS、業界トップのマルチコア プロセッ 12469; サポート、ハイ アベイラビリティ フレームワーク、包括的な Eclipse ベースのツール チェーンを提供し、お客様の今後のネットワーキング設計における成功を支援します。
QNX ネットワーキング ソフトウエア スタックは、ネットワーキングおよびテレコム機器を開発しているお客様に完全なソリューションを提供します。極めて信頼性の高い QNX® Neutrino® RTOS をベースにボード プロトコル サポートとミドルウエアを提供し、また主要なネットワーキング シリコン アーキテクチャをサポートします。さらに、QNX ネットワーキング ソフトウエア スタックは、SOHO ゲートウェイから多数のノードを持つ分散マルチシャーシ システムまで、容易に拡張できます。
ツール
統合開発環境(IDE)
マルチプロセッシング対応を前提に構築された、受賞歴のある QNX® Momentics® ツール スイートは、リアルタイム開発に対応した業界最新式の IDE です。コードの開発、デバッグ、最適化を行うすべての分野のツールを提供し、ユニコアおよびマルチコア環境のどちらにも適しています。
マルチコアベースの開発向けに、QNX Momentics ツール スイートは、並列処理を実行するアプリケーション プロファイラ、およびスレッドレベルのタイミングと IPC に対する全面的な可視性が得られる独自のシステム プロファイラを提供します。
参照:QNX Momentics ツール スイート、QNX マルチコア テクノロジ
管理/ミドルウエア
このレイヤは QNX ソフトウエア システムズと成長を続けるパートナーネットワークによって提供され、SNMP、サービス アベイラビリティ フォーラムの HA、Corba、および Web サービスなどの主要なサービスを提供します。
プロトコル
QNX ソフトウエア システムズは、標準的な業界の実装に基づいて、ネイティブ サポートするネットワーキング プロトコルを数多く提供しています。これらのスタックは QNX Neutrino RTOS に統合済みで完全にテストされており、開発時間の短縮と市場投入の早期化を実現します。また、多くのサード パ 12540;ティ プロトコル ベンダーは、VOIP、IP ルーティングなどを事前統合した製品を提供しています。
OS サービス
ファイルシステム
QNX ソフトウエア システムズは、さまざまなブロックおよびフラッシュ ファイル システムのフォーマットをサポートしています。ネットワーク開発者は、最も厳しい環境下でもデータの完全性が保証される、QNX のパワーセーフ ファイル システムの信頼性と安全性を高く評価しています。QNX 12398; NOR および NAND フラッシュ ファイル システムでは、標準的な POSIX インターフェイス、電源障害に対する耐障害性、部品の耐用期間が延長された場合のウエア レベリングなどの機能が強化されています。
参照:QNX Neutrino RTOS ファイル システム
ハイ アベイラビリティ
ネットワーキングほどアベイラビリティへの要求が厳しい市場はありません。また、QNX Neutrino RTOS よりも信頼性が高い RTOS はありません。QNX ソフトウエア システムズはアベイラビリティをさらに向上させるために、ハイ アベイラビリティ フレームワークを提供しています。開発者はこのフレーム 12527;ークを使用して、システムのリブートを必要としない障害回復シナリオを構築することができます。
参照:QNX Neutrino RTOS ハイ アベイラビリティ
コア OS
コア オペレーティング システム
QNX Neutrino RTOS は、最も厳しい信頼性要件と性能要件を満たすように特別に設計されています。マイクロカーネル アーキテクチャでは、十分にテストされた小型のカーネルにコア機能のみを組み込み、ドライバ、ネットワーク スタック、およびその他のサービスはカーネルの外側でメモリ保護さ& #12428;た領域に配置しています。そのため、99.999% の信頼性の理想的な基盤を作成できます。
マルチコア
高性能ネットワーク機器に要求される最大処理能力に対応するため、QNX ソフトウエア システムズは 10 年以上の間マルチプロセシングの実装を個別にサポートしてきました。QNX マルチコア テクノロジは今日多くの生産プログラムに採用され、最も困難なアプリケーションに使用されること 12395;よって強化されています。同様に、QNX Momentics ツール スイートも、マルチプロセシングへの対応を前提に開発されています。このツール スイートは、現在利用できるマルチコア開発環境の中で最も洗練されています。
アダプティブパーティショニング
QNX アダプティブ パーティショニング テクノロジは、定義したパーティションに対して CPU リソースを保証する独自の方法であり、システムのすべての要素が重要なリソースに確実にアクセスできるようにします。ただし、固定パーティショニングとは異なり、他に使用できる処理サイクル 12364;ある場合、パーティションが最小限の時間バジェットを超過することができます。これにより、システムは CPU 時間を最大にすることができ、同時に DoS 攻撃の防御や、ランナウェイ CLI の阻止などの、ハイ アベイラビリティが保証されます。
QNX ソフトウエア システムズは、標準的な業界の実装に基づいて、ネイティブ サポートするネットワーキング プロトコルを各種提供しています。これらのスタックは QNX® Neutrino® RTOS に統合済みで完全にテストされており、開発時間の短縮を実現します。
QNX Neutrino RTOS を使用すると、ネットワーキング プロトコルは、カーネルの外で個別のメモリ保護されたプロセスとして実行されます。結果として、開発者は TCP/IP と透過分散処理を含む、ネイティブ サポートのネットワーキング プロトコルをいくつでも組み合わせることが可能になります。また、 単一のプロトコル スタックを単一の物理ボックスで使用して、セキュリティまたは特定のアプリケーションの管理を追加し、仮想ルーティングなどの複数のアプリケーションを実行することも可能です。
ハイライト
- QNX Neutrino RTOS に統合済みで、開発の立ち上げが容易
- 追加のソース コード モジュールによる、ハードウエアの統合と最適化
- 標準 BSD のリファレンス実装に基づいて、現在の業界標準に対応
- IPv4 から IPv6 への完全移行パスにより、IPv4 と IPv6 の両方をサポート
- POSIX および BSD API をベースにしたサード パーティのネットワーキング コード
エンドユーザーからの要求により、最大処理能力の必要性は高まり続けています。シリコン ベンダーは、クロック速度のみで対応できないため、パフォーマンス全体を向上させるためにマルチコア アーキテクチャに移行しています。これにより MIP 問題全体は解決されますが、一方でネ 12483;トワーキング ソフトウエア開発者は新しいレベルの複雑さに直面します。
QNX ソフトウエア システムズは、包括的なマルチコア製品を提供する唯一の RTOS ベンダーです。QNX では、10 年以上の間マルチプロセシングの実装を個別にサポートしてきました。QNX マルチコア テクノロジは今日多くの生産プログラムに採用され、最も困難なアプリケーションに使用されること 12395;よって強化されています。
QNX® Neutrino® RTOS には、マルチコアに次の 3 つの動作モードがあります。
- 非対称型マルチプロセシング(AMP)– IPC メカニズムとして QNX 透過分散処理を使用して各コアで QNX Neutrino RTOS を実行するか、TIPC を使用して QNX コアと Linux コア間で通信
- 対称型マルチプロセシング(SMP)– QNX Neutrino RTOS の単一のインスタンスを実行してスレッド スケジューリングと共有リソースを管理
- 限定型マルチプロセシング(BMP)– QNX Neutrino RTOS の単一のインスタンスを実行する個々のコアに関連付けられた特定のプロセスを実行し、スレッド スケジューリングと共有リソースを管理
開発者は、SMP モードでいくつかのプロセスを実行させながら、BMP モードを使用してレガシー コードを移行することもできます。
マルチコア ツール
QNX ソフトウエア システムズは、複雑なネットワーク アプリケーションのデバッグと最適化においては、ツールがクリティカルな役割を果たすことを認識しています。そのため、QNX® Momentics® ツール スイートは、マルチプロセシングへの対応を前提に開発されています。事実、完全にマル チコアを意識した、現在利用できる唯一のツール スイートです。アプリケーション プロファイラやシステム プロファイラなどの非常に高度な視覚化ツールが用意されているため、開発者はマルチコア プロセシングが有効なコードを特定し、スレッドレベルでシステム パフォーマンスを 34920;示できます。
ネットワーキング開発者は、オープン ソースがもつ自立性やコード アクセスを必要としています。しかし、商用製品がもつ利点、つまり、優れた製品管理、公開されたロードマップ、IP 保護、プロフェッショナルなサポートについても認識しています。
QNX ソフトウエア システムズはこの 2 つの局面を理解し、両方の最も優れたところを組み合わせた新しいハイブリッド ソフトウエア モデルを開発し、商用ソリューションの利点を得られる柔軟なオープン ソース モデルを提供しています。このモデルの主な特徴は、以下のとおりです。
- すべての QNX ソース コードを無償で使用可能
- プロフェッショナル サポート、および QNX コードを記述する QNX エンジニアへのアクセスが可能
- プロジェクト開発のプロトタイピング フェーズのビジネス モデルを簡素化
- クリーンな知的所有権と感染性のないライセンス モデル
- Foundry27 のコミュニティ環境
QNX ソフトウエア システムズには、最善のソリューションを提供するというコミットメントを長期に渡って共有する大手企業や新興企業の、幅広い成長パートナーのエコシステムがあります。QNX ネットワーキング スタックと組み合わせることにより、これらのソリューションで QNX のネット 12527;ーキングを利用するお客様は、低コストと信頼性を向上させつつ、高性能なキャリアクラス システムをより迅速に構築することができます。
半導体
ボード ベンダー
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プロトコル、ミドルウエア、ツール
SNMP
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QNX プロフェッショナル サービスは、最新鋭のマルチコア プロセシングに対するシステムの最適化、Linux プラットフォームからのコードの移行、お客様のネットワーキング ボードのサポートについて豊富な経験を持つエンジニアの支援グループです。製品のダウンタイム回避の重要性を理解 したうえで、最新のハードウエアの進歩に精通し、コア IP への投資を行います。QNX はノウハウを共有することに誇りをもっています。
豊富なサポートとプロフェッショナルなサービスを提供するとともに、 QNX のネットワーキングをご利用のお客様を次の方法でサポートします。
マルチコア プロセシング用のシステムの最適化
並列処理は、性能不足の数値計算アプリケーションに複数のコアを同時に使用するパラレル ソフトウエアを必要とする、ネットワーキング業界にとって重要な設計の検討事項です。QNX ソフトウエア システムズは、1997 年から対称型マルチプロセシング (SMP) をサポートしています。QNX の開発者 12289;エンジニア、設計者が行うプロフェッショナルなサービスにより、マルチコアの最適化方式と視覚化ツールを使用してシステム パフォーマンスを大幅に改良することができます。
Linux からの移植
99.999% の信頼性を実現するために、ネットワーク機器メーカーのリアルタイム コンピューティングへの関心はますます高まっています。Linux アプリケーションの QNX® Neutrino® RTOS への移植は(両方とも POSIX API を使用するために)驚くほど容易であることが分かります。ただし、(任意の OS への)ロー 12524;ベルの Linux ドライバの移植は、多少困難です。QNX プロフェッショナル サービスは、スムーズな移行パスでお客様をサポートしながら、処理速度、信頼性、維持可能性を損なわずにアプリケーションを移植します。
カスタム ハードウエア サポート
QNX のソフトウエア エンジニアは、ネットワーキング中心のプラットフォーム用に最適化された QNX 互換のドライバとボード サポート パッケージ (BSP) を開発する経験を積んでいます。QNX は、この幅広い経験と最先端のネットワーキング ハードウエア(Freescale の QorIQ プラットフォームや Cavium Networks の OCTEON ファミ 12522;など)によって、ソフトウエアの統合が最適かつ、現在や将来の開発において維持可能なソフトウエア統合を実現します。
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AdtranAdtran は社内 OS の後継を探した結果、アベイラビリティの高いアーキテクチャ、包括的な開発スイート、製品ライン全体のスケーラビリティにより、QNX® Neutrino® RTOS を選択しました。 |
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Ciena NetworksVxWorks 環境での複雑なデバッグを避けるため、Ciena は CN 1000 Broadband Loop Carrier Next Generation Access Platform 向けに QNX Neutrino RTOS に切り替えました。Ciena の開発者は QNX アーキテクチャにより迅速に問題を特定でき、システムのデバッグが著しく速くなりました。 |
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Cisco SystemsCisco は次世代ソフトウエア プラットフォームの開発時に、QNX ソフトウエア システムズに切り替えました。今日、QNX Neutrino RTOS は Cisco の Modular IOS および IOS-XR ソフトウエアで、業界最大容量のルーターである Cisco CRS-1 を含む Cisco の多くの製品を駆動しています。 |
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DragonWave絶対の信頼性と世界クラスのサポートにより、DragonWave は、次世代キャリアグレードのマイクロ波製品である Horizon Duo に QNX のテクノロジを選択しました。 |
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InfineraInfinera が世界初のスイッチ機能を持つ WDM デジタル ROADM システムである Infinera DTN を設計していた際、設計には拡張性が高いアーキテクチャが必要であることが分かりました。Infinera は、1000 スレッド以上使用してサポートやデバッグを行う機能により、QNX Neutrino RTOS を選択しました。 |
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JDSUJDSU の WaveReady 製品ラインは、スケーラブルな Wavelength Division Multiplexing(WDM)光伝送ソリューションであり、地下鉄、アクセス、およびエンタープライズの光ネットワーク用に設計されています。JDSU は、JDSU が製品を供給する市場で重要視されるハイ アベイラビリティと信頼性により、QNX Neutrino RTOS を選択しました。 |
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BTI PhotonicsBTI Photonics は、ハードウエアを確保する前に開発を開始しなければなりませんでした。BTI Photonics は、ハイ アベイラビリティとデスクトップ マシンでのプロトタイプ機能により、BTI 7000 光リピータのために Linux の代わりに QNX Neutrino RTOS を選択しました。その結果、モジュラ型の QNX アーキテクチャにより、市場への 12522;ードタイムが劇的に短縮されました。 |
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StokeSSX-3000 モバイル ブロードバンドのアクセス ゲートウェイの OS を選ぶ際、Stoke はクリーンな IP とカーネルソースへのアクセスを必要としました。Linux や GNU Public License という選択肢はありませんでした。要求にぴったり一致したのは、QNX ハイブリッド ソフトウエア モデルでした。 |