QNX ソフトウエア開発プラットフォーム

QNX ソフトウエア開発プラットフォーム 6.4.0 は、QNX® Neutrino® RTOS および QNX Momentics® ツールスイートの最新バージョンを便利な単一パッケージに収めたものです。本製品は、QNX のコミュニティ ポータル ウェブサイト、Foundry 27 で開発された最初の主要製品です。6.4.0 リリース版には、パフォーマンス、信頼性、ポータビリティを向上させる複数の新技術が盛り込まれており、自動車、産業制御、ネットワーキング、軍事、医療機器など、さまざまな分野における組み込みシステムの最新ニーズに対応します。

ハイライト

• 最新 QNX Neutrino RTOS には、フェールセーフなファイルシステム、BSD 4.0 TCP/IP スタック、802.11 a/b/g ワイヤレス ネットワーキング、POSIX 認可、ARM プロセッサ サポートの強化、Renesas 7786 (SH-4) および Freescale MPC8572 プロセッサのマルチコア サポートなどの特長があります。
• QNX Neutrino RTOS は、新しいネットワーキング スタックやメモリ管理ユニット(MMU）の可変ページサイズなどにより、これまでに比べかなり高速なパフォーマンスを実現しています。
• QNX Momentics ツールスイートには、高度なアプリケーション プロファイラ、JTAG デバッギング、GNU 4.2.4 ツールチェーン、Eclipse プラットフォーム 3.3、Eclipse CDT 4.0.x などの新機能が含まれています。
• リリース6.4.0 では、オペレーティング システム、IDE、コア開発ツール、ネットワーキング、ファイルシステムなど、数々の Foundry 27 プロジェクトを元にした最新技術を取り入れています。
• 後方互換性により、QNX Neutrino RTOS の旧バージョン用に作成されたアプリケーションもサポートされています。

より優れたパフォーマンス

リリース 6.4.0 では、BSD 4.0 TCP/IP、802.11 a/b/g ワイヤレスをサポートする劇的に高速なネットワーキング スタックを提供しています。また、可変ページ サイズ チューニングにより、OS と アプリケーションのより高速なパフォーマンスを実現しています。

より高い信頼性

QNX Neutrino RTOS は新しくフェールセーフなディスク ファイルシステムを提供、突然の停電やシャットダウンが発生した場合に重要なデータを保護します。これにより、QNX の特長である信頼性とハイ アベイラビリティがさらに強化されます。

規格化

QNX SDP 6.4.0 リリースは、正式な POSIX PSE52 認可を取得しています。QNX Neutrino RTOS 6.4.0 は、現在 EAL4 認可の審査を受けています。将来的には、QNX Neutrino RTOS セキュア カーネルが、2009年度にリリースされる予定です。

認可されたポータビリティ

QNX Neutrino RTOS の最新リリースでは、POSIX PSE52 Realtime Controller 1003.13 2003 システム規格の認可を受けており、ソースコードのポータビリティが保証されます。この認可により、サードパーティおよびオープンソースのアプリケーションの QNX Neutrino RTOS へのポータビリティが確保されます。

最新ツール

QNX Momentics ツールスイートでは、機能の大幅な改善が行われ、インスツルメンテーションと統計サンプリングを駆使し、アプリケーション コードの効率が悪い部分を検出する高分解能アプリケーション プロファイラが追加されました。また、最新 GNU ツールチェーン(4.2.4)、 Eclipse CDT (4.0.x)、JTAG デバッギングなどの機能も追加されました。